以下、この数値の検証・比較と、取るべき対策の提言です。
さいたま市が委託作成させた防災カルテを見ると、
さいたま市立内谷中学校の学区内の総人口は平成22年の調査で43,408人(さいたま市内で最大人口を誇る南区で最多)です。
この人口は、平成26年4月5日現在の日本に790ある市を人口数で並べたときの、
581位の茨城県 常陸大宮市43,496人と
582位の愛知県 弥富市43,357人
の真ん中に位置することになります。
それぞれの都市公園の面積を並べると
常陸大宮市 16.4ha 一人あたり3.77㎡
内谷中学区 3.25ha(0.83ha) 一人あたり0.75㎡(0.19㎡)
弥富市 11.67ha 一人あたり2.69㎡
です。
なお、弥富市はH25年の社会資本総合整備計画の事後評価書で
「弥富市の都市公園等の整備状況は総面積11.67haであり、一人当たりの緑地環境整備面積は、2.62㎡/人と低い状況である。早急に本公園を整備し、一人当たりの緑地環境整備面積を3.0㎡/人以上とするとともに、地域に身近で、安心・安全な暮らしのための広場や地域の交流の場、多様な憩いの場である公園の整備を図る。」
と厳しく自己評価した上で、現実的な目標を立てた上で、1.4haの”ひので公園”を設置するなどして、目標の実現に向けて努力しているようです。
次に、さいたま市の条例上のルールの確認です。
さいたま市南区内谷中学区の人口に、さいたま市都市公園条例2条の2に定められた一人当たり公園面積(5㎡)の目標を掛けると、43408人×5㎡≒21.7haが目標になります。
現在この地域に整備されている公園は、3.25haです。
このうち、2.42haは沼影市民プールで、これは平成25年の6月と12月の議会における浜口健司市議の質問により、「ただの市民プールに過ぎず、身近な公園ではない。この周辺に公園の整備が必要とされる」と認定された場所です。
この地域には市民の身近な公園が、3.25ha-2.42ha=0.83haしか整備されていないことになります。
1人当たり公園面積は、8344㎡÷43408≒0.19㎡と絶望的な数値になります。
さいたま市都市公園条例1条の2
「(略)市内の市街地の都市公園の当該市街地の住民1人当たりの敷地面積の目標は、5㎡以上とする。」と書かれていますが…。
以上のように、日本国内で見ると市のレベルの人口を擁する内谷中学区において、実質的な近隣公園すら整備されていないなど、公園整備が遅れに遅れていることは明白です。
さいたま市はこの事実を直視して、誠意のある対応をするべきだと思います。
成長期の子どもたちの心身の成長に悪影響の出ないように、大規模震災のときに無用のパニックを生まないように。
ただちに出来ることは小学校の校庭開放なので、17時までは小学校の管理に置くが、17時以降は多目的広場としてスポーツ振興課が管理すればいいと思います。
他にも遊び場道路解放、沼影市民プールの駐車場部分の通年・全面開放(障がい者利用部分を除く)、笹目川の土手の荒地部分の開発など、できることはいくらでもあります。
沼影市民プールを今の非効率な利用形態(プールやスケートリンクで年に4か月弱しか一般開放しない)で存続すべきでないことも自明でしょう。
「主として近隣に居住する者の利用に供することを目的とする公園」という近隣公園の定義通り、近隣の居住者のための無料の公園にすべきです。
「主として近隣に居住する者の利用に供することを目的とする公園」という近隣公園の定義通り、近隣の居住者のための無料の公園にすべきです。
2014年5月26日に都市公園課から提示された資料です。 街区公園(0.25haを基準とする小さな公園)がわずかに1ヶ所しかありません。 つまり内谷橋公園が最大の公園です。 |
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