2013年4月16日火曜日

さいたま市南区の公園面積水増し疑惑を検証する

今回の投稿では、①国交省の定めるルールの確認→②南区の緑道の実体調査 によって、公園面積が水増しされているのではないかという疑惑を検証しました。


ただでさえ少なくて子どもたちが困っているさいたま市南区の公園内訳をみると、公園面積とされる30.58haのうち、4.11haを”緑道”ですから、南区の公園の約13.4%を”緑道”が占めます
これを、面積で比較すると、さいたま市全体の”緑道”12.98haのうち、南区だけで約三分の一を占めることになります。
また、緑道の占有割合で比較すると、さいたま市の南区以外の合計だと、8.87ha{緑道}÷601.16ha{総公園面積}×100=約1.48%が”緑道”ですので、南区の”緑道”占有率13.4%とは文字通り桁違いです。
http://parkforkids1.blogspot.jp/2013/03/blog-post_1.html

公園の少ない南区の中に、”緑道”が多く設置されていることに不自然さを感じたので、”緑道”の検証をしました。
結果としては、道幅として「10m~20m」が基準とされている要件を無視して、2m以下の道幅の歩道が”緑道”とされ、公園面積に算入されていること等々が判明しました。
ルール無視が甚だしいので、旧浦和市やさいたま市に、「この地域は公園が少ないから、ただの歩道を”緑道”扱いにでもして、公園面積を水増ししておこう」という意向が働いたのではないかという疑惑を掛けられても仕方ないと感じますが、皆様はいかがお考えですか。
下に書いたルールと実体を把握したうえで、判断をしていただけたらと思います。

以下が検証結果です。

①国交省の定めるルールについて


下の国交省のホームページで、緑道の定義が確認できます。
http://www.mlit.go.jp/crd/park/shisaku/p_toshi/syurui/index.html
災害時における避難路の確保、都市生活の安全性及び快適性の確保等を図ることを目的として、近隣住区又は近隣住区相互を連絡するように設けられる植樹帯及び歩行者路又は自転車路を主体とする緑地で幅員10~20mを標準として、公園、学校、ショッピングセンタ-、駅前広場等を相互に結ぶよう配置する。」
↑から、「a,幅員10~20mを標準として」「b,公園、学校、ショッピングセンタ-、駅前広場等を相互に結ぶよう配置する緑地を「緑道」と定義することが分かります。

②南区の”緑道”の実態調査



ヤフー地図で「南区」「緑道」と検索すると、下のように9か所の緑道が検索されました。
http://yahoo.jp/zsjkXe
表は測定結果です。
相互配置はヤフー地図を拡大してみなさんにも確認していただけます。


幅員の数値は、一桁目を四捨五入しています。
唯一a,b双方の要件を満たす①白幡緑道は、地元では「白幡沼」と言われている沼の敷地内の歩道なので、歩道というより白幡沼の一部という感じです。

② 文蔵(三丁目)緑道です。幅員3.8mです。


③ 上の二枚は辻八丁目緑道です。 せっかく広い場所なのに、禁止事項がずらり。


⑤ 文蔵郷前緑道です。南浦和駅西口のガストの脇から入ります。狭すぎて見落としそうでした。
⑤ 文蔵郷前緑道です。今回の測定で最も狭い1.8mを記録した地点です。



⑧ 六辻水辺公園です。鉢木公園の近くです。いまだに灰皿があちこちにあります。
⑧ 六辻水辺公園の西端付近です。





⑨ 花と緑の散歩道です。武蔵浦和駅から別所沼まで行けます。
計算上は7.5m×1100m=8250㎡=0.825haが公園面積に計上されることになり、ここだけで公園総面積が99.05haある大宮区全体の緑道0.65haを上回ります。

⑨ どこもこんな感じです。


⑨ 自転車利用に関して、道交法第63条の4の歩道のルールが適用されています。
全域で幅が足りないのですから、やはり、”緑道”でなく、ただの歩道でいいのではないでしょうか。



以上です。

まずは、早急に国の定める緑道に関する定義を厳格に適用して、公園面積を公正に計算し直して、水増し疑惑を払拭するべきでしょう(これは市長に提案済みです)。

それから、緑道の占有比率については、例えば緑道としての計上可能範囲を市内平均の3倍までにするなどしてバランスを欠くことの無いようにもして頂きたいと思います。
そうでないと、市があちこちの歩道を勝手に”緑道”に認定して、「さぁ、公園を増やしたよ」と対応することが可能になってしまいます(現状がまさにそれですね。子どもが遊べる場所は増えません)。





1人当たり公園面積のワースト3が緑道占有面積のトップ3と重なるのは、偶然ではないでしょう。
本来なら、一人当たり公園面積が小さい地域ほど、緑道の割合は小さくすべきです。
さいたま市はその逆なので、ただでさえ公園が少ない地域に、緑道の割合が多くなっています。
手厚い子どもの遊び場対策をとるべきです。

2013年4月13日土曜日

危機管理部防災課との交渉 まとめ

さいたま市危機管理部防災課(市役所の隣の消防署にあります)に防災のことで尋ねたこと等をまとめます(ツイート済み+αです)。


2012年3月23日の朝のNHKのニュースで「東日本大震災の時に、仙台市の被災マンションにとどまれない人数が想定を超えていた」というニュースが流れました。

仙台マンション住人3300人にアンケートしたところ、家具転倒、ライフライン停止、情報不足が原因で実際には31%が避難したそうです。
それ以前の震災時にマンションから避難するであろう割合は15%という想定だったので、東京都中央区人口の9割の10万人以上がマンション暮らし)や相模原市は、この調査結果を受けてマンションを回って食料備蓄の話し合いをしたりするようになったそうです。

ニュースの中で、筑波大の糸井川栄一教授は
「電気 ガス 水道とか食料とか生理的な行為に対しての対応だとかトータルとしての生活が必要。そういうものが一つでも欠けると建物の頑丈さだけでは足りない部分が多々あるんじゃないかと思います」
「東日本大震災の教訓をひとつのきっかけにして、住民の側からも自分たちがアクションをするんだという意識を持つという、自分たちが変わらなければならないということが非常に重要なポイントだと思う」

と口頭でコメントされていました。

まず、さいたま市は、震度6弱以上の確率が、以下のように非常に高い地域だということを念頭において続きをお読みください。
http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/?center=139.6454822,35.86172920&zoom=10&flt=0,0,0,0&transparent=0.2&ls=0&lang=jp&layer=P-Y2012-MAP-AVR-TTL_MTTL-T30_I55_PD

さいたま市南区の中で特に武蔵浦和駅の周辺では高層マンションが乱立する状況ですから、NHKのニュースを受けて、同年5月1日さいたま市の危機管理防災課に足を運んで、市の防災対策について確認をしてきました。

武蔵浦和を中心とする半径1キロエリアの避難場所を聞いたところ、小学校や公民館など、昔から馴染みのあるだけ施設を紹介されました(←20年前に武蔵浦和駅ができてからの人口増加に対して、何ら対策が取られていないということですね)。
また、たとえば大里小学校なら屋内に3721人屋外に4733人を収容するという数値の出し方をしてきました。
これは、一人当たりの面積を1メートル×2メートル分と計算しており、東日本大震災の教訓を生かしていません。
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051801000823.html
南区の区民が難民以下の扱いを受けるのですから、この数値を採用することに強く抗議しましたが、却下されました。
教室を細かく区切って2㎡ずつ割り当てられたとしたら、プライバシーも何もあったものでなくて、非常に息苦しくなると思いますが、どれくらい耐えられるでしょうか。

とりあえず、この基準で防災課の出してきた収容可能人数(武蔵浦和駅半径1キロ)は、小学校5校・中学校1校・公民館2の計8施設で、47230人でした。
しかし、このエリアに在住する住民の数は、南区の区役所も防災課も把握しておらず(この非常時に、怠慢だと思いますが…)、僕が市の統計から計算したところ、平成24年の資料で45648人でした。
詰め込めばなんとかなるという数字なのですか?

また、8施設で収容する47230人の食料については、初日は各自持参するという計算になっており、それ以降は2日分しか準備できていないということです。
震災発生の4日目以降は、避難住民たちは広域避難所に設置される仮設住宅などに移動していくべきところだが、南区の人口を収容するだけの公園面積が無いという話でした(現実的な対策としては当然ながら「公園を作ってもらうしかない」とおっしゃっていました)。
さいたま市の地域防災計画は、住民の人数も把握していないし、4日目以降の避難先も未定だという時点で、すでに破綻しているのではないかと感じました。

政令市ではありませんが、千葉県市川市は市民の生命を守るべく、頑張って対策をしています。
さいたま市にもやれないはずがありません。
http://www.city.ichikawa.lg.jp/gyo07/1112000001.html

以上、簡単にまとめれば、武蔵浦和駅ができて人口が増加しても、東日本大震災からの教訓が出てきても、さいたま市危機管理部防災課は一切対応をしていなかったということになります。
遺憾ながら「やっぱりなぁ…」とも感じましたが、さいたま市に広域避難場所がほとんど整備されていないことと同様に非常に問題で、早急に改善をしていかなければならない事態だと思います。
皆さまは、いかがお考えでしょうか。


2013年4月1日月曜日

「市長への提案」を出しました

南区の公園の問題について、「市長への提案」を出しました。
職員の名前はここでは伏せましたが、出したものでは実名になってます。



「辻小学校の児童に 外遊びの場を提供してあげてください。また、速やかに避難場所を整備してください。」

2011年5月に、当時小学4年生だった息子がそれまで毎日のように遊んでいた「水といこいの広場」を事実上利用できなくなってから、南区役所やさいたま市役所に足を運び、改善の要望をしてきましたが、ほとんど改善は見られません。
http://parkforkids1.blogspot.jp/2012/04/blog-post_27.html  ←後半参照
そこで、個人的に子どもと運動のことや諸法令を学習し、さいたま市民オンブズマンネットワークに指導を仰ぐなどして、このメールを作成しました。
さいたま市南区の子どもたちの心身の成長や、最悪のケースですと生命にかかわる問題でもあります(車道でボール遊びをしている児童や、マンションの廊下で走り回る児童が散見されます)。手遅れにならないよう、真摯な対応をお願い申し上げます。

さて、運動神経は12歳までにほぼ100%の成長を遂げること、学力も運動で向上すること、運動不足が睡眠不足を引き起こすことなどの理由からも、子供の成長に公園遊びは欠かせません。
http://parkforkids1.blogspot.jp/2012/03/blog-post_21.html  ←目次 二、1~6参照
さらに、子どもの権利条約31条で、子どもの遊ぶ権利が保障されています。

しかし、南浦和駅と武蔵浦和駅の間の小中学生たちは放課後や休日に遊ぶ公園がほとんどありません。
http://parkforkids1.blogspot.jp/2012/04/blog-post_27.html ←辻小学区内の公園について
http://parkforkids1.blogspot.jp/2013/03/blog-post.html ←南区の大規模公園について

その上、既述のように2011年5月からは、小学中学年以上の子どもたちが、水といこいの広場を利用できなくなりました(広場を使えなくなった子どもたちが車道で遊ぶようになったことは、水と憩いの広場の管理人さんから報告が上がっているはずです)。

この状況は、遺憾ながら、さいたま市の職員に条約や政令を順守する意識が不足していたために引き起こされたという一面もあると思います。
幸い、市長はコンプライアンス順守を公言していらっしゃいますので、子どもたちのために法のルールの厳格適用をお願い致します。

以下、Ⅰ~Ⅲで、さいたま市南区で守られていない3つの法令について要望をお書きします。
Ⅳでは、すでに市役所に対策をお願いしてからしばらく時間が経過した件への回答をお願いしています。
Ⅰ~Ⅳについて、項目ごとに具体的に回答と対策をお願い致します。

なお、私は2年前から市役所に足を運び、Ⅳに書いた部署に改善の要請をしていますので、1か月以内に各項目の回答と具体的対策の着手をお願い致します。


Ⅰ、子どもの権利条約 31条1項 締約国は、休息及び余暇についての児童の権利並びに児童がその年齢に適した遊び及びレクリエーションの活動を行い並びに文化的な生活及び芸術に自由に参加する権利を認める。

さいたま市都市公園課の職員はこの条約をご存じありませんでしたが、結果的に子どもたちが置かれている状況を見ると、「知りませんでした」で許されることではないと思います(2012年4月20日コンプライアンス推進課にて)。

要望
a,市長はプロフィールで趣味に「子供と公園で遊ぶこと」とお書きになっていますが、さいたま市の子どもたちの中に、条約で保障された権利を無視され、車道やマンションの廊下で遊んでいる子どもたちがいること(仕方なく外遊びを放棄している子もいます)をいかがお考えでしょうか、また、公道やマンションで事故が起きた場合の(ルールに基づく公園整備を怠ってきた)市の責任についていかがお考えでしょうか、お聞かせください。

b,さいたま市都市公園課の公園計画は子供の遊ぶ権利を考慮せずに作成されたものです。ですから、さいたま市内の小中学校の学区内の公園設置状況を確認して、遊ぶ権利が侵害されている学区の公園整備を優先させたものに変更してください。市内の公園や学区のデータとPTAの協力があれば、現状の把握はそれほど難しくないのではないでしょうか。

c,辻小学区内では、水と憩いの広場、鉢木公園、中道公園の設備を改善することで、小学高学年~中学生にも公園で遊べるようにしてあげられます。蕨の北五公園は0.19haですが、深く掘ったボール遊び場にバスケットリンクを設置して大人でも遊べるように工夫しています。とりあえず、上の3つの公園はボールのネットを張って、より多くの子どもたちが遊べるようにしてあげてください。安全の確保については、「施設」「時間」などの工夫で対応できます。
http://www.posa.or.jp/catchball/purpose06.html  ← キャッチボールのできる公園作りのホームページ参照

d,都市公園法施行令のルールを守って公園を設置することが最大の対策です。辻小学校の学区では現在も企業の撤退などの空き地に一軒家やマンションが立ち続けていますので、さいたま市も公園用地取得に全力を注いでいただけませんか。
辻小学校学区内の公園用地の候補としては、笹目川(30年前は川幅が現在の倍以上あって魚釣りができましたが、今は川幅が狭まった分は雑草が覆う空き地になっています)が良いと思います。ここを暗渠化すれば、年齢に応じた遊びのできる広場がいくつも作れるはずです。
なお、さいたま市になってたったの10年で南区区役所を100億円以上かけて移転した経緯もありますので、「財政面が厳しくて」という言い訳(都市公園課での話し合いのときに職員から言われました)はなさらないようにお願い致します。
また、鉢木公園(辻小学区内で最大面積)の芝生の養生に1年以上かかっていますが、これはどのような理由によるものでしょうか、教えてください。

e,辻小学校・沼影小学校・南浦和小学校など、学区内に近隣公園が存在しない小学校では、お隣の戸田市や蕨市のように自転車での校庭利用を許可すべきです。戸田市立芦原小学校(辻小の子どもの中には放課後に利用している子もいます)には子供も使える自転車置き場を設置していますので、参考にしてください。また、校庭の開放時間は一般の公園を利用できる子どもと差が出ないように配慮してあげてください。
http://parkforkids1.blogspot.jp/2012/11/blog-post_30.html  ← 戸田市と蕨市の工夫について

f,1970年前後に公園の無い地域の子どもの遊び場対策として、「遊び場道路解放」が行われました。東京都大田区は子どもの遊び場を確保すべく緊急措置をとりつつ、公園用地の確保にも尽力した結果、現在では一人当たり4㎡以上の公園用地を確保していますので、ぜひ参考にしてください。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t62-15-3.pdf   ← 57頁に、道路開放遊び場「子供天国」の記述があります。


Ⅱ、都市公園法施行令1条と2条

都市公園法施行令1条には「住民一人当たりの敷地面積の標準は、五平方メートル以上とする」とありますが、南区には1人当たりの公園面積は1.73平方メートルしかありません。これは東京23区(1人当たり4.46平方メートル)と比べても半分以下です。南区の住民人口×5平方メートル=88haとなりますので、法令を順守するなら、あと57haの整備が必要になります。

都市公園法施行令2条には、街区公園(半径250mに0.25ha)、近隣公園(半径500mに2ha)、地区公園(半径1kmに4ha)などの設置目安が書かれています。白幡6丁目の我が家を起点とすると、街区公園も近隣公園も地区公園もルールを満たすものがありません(街区公園まで600m、近隣公園まで4.6km{沼影市民プールは形式上近隣公園に分類されますが、有料のプール施設のみしかありませんので含みません}、地区公園は南区内に存在しません…距離はグーグルマップによります)。

要望
a,さいたま市が政令市になって10年間における公園整備に関する公園整備費(税金)及び公園面積に関わる年度別、各区別の支出が分かる公園整備について開示をお願い致します。たとえば、平成23年4月1日~平成24年3月31日の予算執行状況を見ると、公園費の予算現額は合計で約72億円を計上していますから、さいたま市になってからの10年間で、公園費用として少なくない額の税金が使われているはずです。
http://www.city.saitama.jp/www/contents/1048585799008/files/H24-06.pdf  ← 22ページ~土木費~都市計画費に公園費の予算現額が書かれています。

b,災害時に住民の生命を守る広域避難場所の整備状況は、近隣政令市の横浜市で121か所、千葉市で38か所、川崎市で20か所、相模原市で32か所となっているのに対して、さいたま市は大宮公園のみです。さいたま市以外の19の政令指定都市の平均は約37.8か所ですから、さいたま市の防災対策の遅れは目に余るものがあります。
そもそもこのような絶望的な状況になった原因はどこにあるとお考えでしょうか。また、大地震はいつ来てもおかしくないと言われており、その場合には住民の生命に関わる事ですから、一時避難場所と広域避難場所の整備をしてください(広域避難場所の規模の土地が確保できないなら、一時避難場所をより多く確保するなど次善の策だとしても、ないよりはましです)。
http://www.ur-net.go.jp/bousai-kouen/disaster_02.html  ← 防災公園について
http://parkforkids1.blogspot.jp/2012/11/blog-post_19.html  ← 政令市の広域避難場所の一覧
http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/?center=139.7232628,35.87806262&zoom=12&flt=0,0,0,0&transparent=0.2&ls=0&lang=jp&layer=P-Y2012-MAP-AVR-TTL_MTTL-T30_I55_PD  ← さいたま市の大地震の確率について


c,さいたま市南区には4.11haと市内で突出して多い”緑道”があります(さいたま市の南区以外の緑道の合計は8.87haです)。緑道には国交省HPによれば「①幅員10~20mを標準として、②公園、学校、ショッピングセンタ-、駅前広場等を相互に結ぶよう配置する」という要件があります。しかし、武蔵浦和駅周辺の”緑道”は10mを越える個所が全くありません。「場所によっては30mだったり8mだったりするが、全体的に見たら、”幅員10~20mを標準とする”の範囲内だろう」というなら分かりますが、1か所も10mを越えないのですから、全体を緑道とみるのは筋が通らないと思います。また、②については、武蔵浦和駅と別所沼公園を結ぶ場所以外は、何の施設同士を相互に結んでいるのか明確でない通路ばかりです。総合して考えれば、南区内で”緑道”とされている通路は、ただの歩道に過ぎないと考えるのが合理的だと思います。
4.11haのうち、本来の緑道の要件を満たさない”緑道”は、ルールどおりに公園面積から除外し、子どもたちも遊べる公園で埋め合わせてください。
http://www.mlit.go.jp/crd/park/shisaku/p_toshi/syurui/index.html  ← 国土交通省 公園とみどり 都市公園の種別の最後に緑道の内容があります。



Ⅲ、健康増進法25条
別所沼公園の子ども遊び場のそばのベンチにある灰皿すら撤去されていません。
平成15年5月1日にこの法律が施行されて以降、対策をした様子がありませんので、対策をお願い致します。


四、以上の3点について、2012年4月20日に市役所のコンプライアンス推進課に問い合わせに行きましたが、「コンプライアンス推進課は個別案件に口をはさめない」(Aさん)ということで、都市公園課に話を通すだけで、特にコンプライアンスを推進する態度を見せませんでした。
市のルール違反が原因で、子どもの心身の成長が害されているのに、コンプライアンス推進課の存在意義に多大の疑問を抱かせる対応でした。

以下、三部署で子どもの遊ぶ権利実現のためのお願いをしてからしばらく時間が経ちましたので、それぞれの部署がどのような対策をしたのか具体的に教えてください。

a,2011年7月19日には、教育委員会の指導一課に状況を説明した上で、子供の遊ぶ権利にもとづいて小学校側の対応の改善(校庭開放時間の延長と自転車利用の許可)を求めました。

b,2012年4月25日には子ども未来局子育て企画課に、法令を元に現状改善をお願いしました。

c,2012年4月20日に、コンプライアンス推進課職員の同席のもとで、都市公園課のBさんに子どもの権利条約で保障された遊ぶ権利の実現をお願いしました。


以上、Ⅰ a~f、Ⅱ a~c、Ⅲ、Ⅳ a~cへの明確な回答・対策をお願い致します。


そして、さいたま市南区の子どもたちにとっても「日本一しあわせを実感できるさいたま市」になるようご尽力いただくことを、心よりお願い申し上げます。

2013年3月2日土曜日

南区の子どものための大規模公園を(明花公園と別所沼公園は中心から遠すぎる)

下の地図はさいたま市南区を表しています。
地図中の赤い番号と文章中の赤い番号は共通です。

さいたま市の資料にもあるように、南区には近隣公園(半径500m以内に設置されるべき2ha規模の公園)が2か所と総合公園が1か所ありますが、いずれも区の端にあり、人口が集中している南浦和駅と武蔵浦和駅を利用する住民(特に子どもたち)には利用しづらくなっています。

近隣公園は防災公園としては一時避難場地になります。
大規模な震災が発生したときに、一時避難地に避難するのに子連れ家族や老人たちが何キロも歩かなければならない状態は即刻改善しなければならないと思います。

http://www.ur-net.go.jp/bousai-kouen/disaster_02.html




①明花公園(2.5ha・辻小学校から4.6km)は、さいたま市南区の唯一の実質的な近隣公園です。

②別所沼公園(辻小学校から3.5km)は7.9haの総合公園です(サイズはありますが、中心に大きな沼~かつてはボート遊びができました~があり、小中学生が遊べる場所はあまりありません)。

沼影公園(2.4ha・辻小学校から1.8km)は都市公園法施行令では近隣公園に分類されますが、全施設が有料の市民プールです。諸法令や防災の観点からみて、この辺りに普通の大規模公園があって当然だと思います。 ※当ブログの提案が受け入れられて、プールとアイススケートをやっていない期間に限り、駐車場の一部がボール遊びのできる空間(←4万3千人が居住する家や中学校学区で唯一)として開放されるようになり、地域の子どもたちの人気を博しています。都市公園課の英断です。H26.5.31


ちなみに、
①明花公園は川口市と隣接し、南区役所から5.2km>緑区役所から2.3km
②別所沼公園は中央区と浦和区に接し、南区役所から1.4km>浦和区役所から0.9kmです。
それぞれの公園が南区にありながら南区民には遠くて利用しにくいのは、気のせいだけではありません。

現在でも武蔵浦和駅や南浦和駅周辺にはどんどん新しいマンションや家屋が建てられていっていますから、さいたま市になって10年の間に、公園を作る土地はあったし、南区役所を160億円かけて引っ越すくらいだから財政にも余裕があったわけです(上の地図はさいたま市のリンクからコピーしましたが、南区役所は旧区役所を表しており、新しい区役所は武蔵浦和駅の右側→左側にちょっと動いています)

さいたま市のカイゼンへの取り組みによって、子供たち置かれているひどい状態が実際にどのように改善されていくのか、期待しています。
http://www.city.saitama.jp/www/contents/1314756030158/index.html

大規模の土地が無いなら、小さい公園をたくさん作って代替としていくのも現実的な対策だと思います。
幼稚園児や小学低学年はA公園、小学中学年や高学年はB公園、中学生はC公園と、棲み分けをするのも手だと思います(現状ではB公園もC公園もないのですから)。


なお、さいたま市中央区(旧与野市)も一人当たり公園面積が1.73㎡と南区と同様の数値です。
しかし、中央区にお住まいの方とお話をすると、「小中学生が遊ぶ場所がない」という不満はないようです。
この理由としては、
・人口で、南区17.6万人⇔中央区9.5万人と、8.1万人の差があること
・緑道の面積で、南区4.11ha⇔中央区1.54haと、2.57haも違いがあること
・中央区には中心部付近に①与野中央公園1.38ha)や②与野公園5.1ha)があって、多くの区民にとって大規模公園へのアクセスが良いということ(数字は下の地図と共通)
が挙げられると思います。
西端には「遊具公園、テニスコート、野球場などのスポーツ施設が充実」するという③八王子公園3.76ha)もあります。



注・距離測定には全てグーグルマップを利用しています。

2013年3月1日金曜日

さいたま市都市公園課の資料から南区の子どもたちの窮状を読み解く

下の資料は2011年6月27日に市役所内で都市公園課の資料をコピーしたものです(赤数字赤線は藤原が追加)。
さいたま市の各区の公園のデータが載っています。






はさいたま市南区の大規模公園のデータを指しています。
近隣公園が2か所あり、総合公園が1か所ありますが、近隣公園のひとつは「沼影市民プール」ですから、有料の施設ですので、実際にはさいたま市最大の人口17.6万人がいる南区に、近隣公園と総合公園が1か所ずつしかないということになります。
しかも、それぞれが区の端に位置するため、人口が集中する武蔵浦和駅と南浦和駅の間の子どもたちは遊ぶ公園が無くて困っているのです。
30年ほど前に僕が内谷中学に在学していたときに、放課後に自由時間ができて僕(南浦和小学校卒、中学入学前に少し引越しました)と沼影小学校卒の友達とでどの公園で遊ぶか相談すると、お互いの小学校の学区にも中学生が遊べる公園が無いことが判明し、仕方なく寄ってみた児童館でも「中学生はだめ」と断られて困った経験があります(結局、友人宅で遊んだと思います)。

は緑道についてのデータを指しています。
さいたま市全体で12.9haあるうち、南区に4.1haもあり、南区だけで3分の1の緑道を占めることになります。
南区全体の公園が30.58haしかないうちの、1割強が緑道なのですから、子供たちが遊ぶ場所に困っているのも当然のことです。
また、緑道は「災害時における避難路の確保、都市生活の安全性及び快適性の確保等を図ることを目的として、近隣住区又は近隣住区相互を連絡するように設けられる植樹帯及び歩行者路又は自転車路を主体とする緑地で幅員10~20mを標準として、公園、学校、ショッピングセンタ-、駅前広場等を相互に結ぶよう配置する。」と定義されています。
http://www.mlit.go.jp/crd/park/shisaku/p_toshi/syurui/index.html
つまり、ただの歩道を緑道として公園面積に入れるためには1「10~20mを標準として」2「公園、学校、ショッピングセンター、駅前広場島を相互に結ぶよう配置する」という2つの要件があります。
しかし、さいたま市南区の「緑道」は、幅が10mもないものがほとんどで、何を相互に結んで配置されたのかも分からないものが多く、緑道にはあたりません
よって、当ブログではこれを「自称緑道」と呼んでいます。

これは「ルールを無視して公園面積を水増しした」ように感じられるのですが、本当のところはいかがなのでしょうか。
市長がコンプライアンスを重視するというのですから、市は、法律のルールから外れた自称緑道については、自称緑道が占める面積を公園面積から除外し、その分は子どもも遊べる都市公園で充当していくべきです。



参考までに、一人当たり公園面積が南区の倍以上ある東京23区の公園面積一覧のリンクを貼っておきます。
赤丸は藤原のつけたものですが、1人当たり公園面積は4.46haあります。
地価の差を考えれば、さいたま市南区にこの数値の実現を期待しても高望みではないはずです。

東京都建設局公園緑地部『公園調書(平成20年 4 月 1 日)』
http://www.research.tokyo-23city.or.jp/home62files/28toukei-043.xls





2013年2月20日水曜日

さいたま市民オンブズマンの新年会に足を運んできました

2月2日に埼玉市民オンブズマン・ネットワークの新年会に行きました。
続けて用事があったので、僕はアルコールは無しでした。

議題としては①県議会議員の政務調査費の使途緩和への反対②さいたま市の財政チェック報告などがありましたが、さいたま市南区の公園問題も割り込ませていただきました。

①県議会議員の政務調査費問題は、月50万円支給されている県議会議員の政務調査費用の使用目的を広げる条例が制定される予定であるが、民主党前参議院議員・内藤正光(元総務副大臣)が国会議員の文通費を海外投資に流用していた例があるので、オンブズマンとして条例制定に反対の方向で動いているという話です。

さいたま市の財政チェック報告では、職員給与のなどを中心に報告がありました。僕が驚いたのは、平成23年度は、約38億円の予算に対して、決算が約52億円となり、およそ14億円が増額されており、しかも、これが常態化しているということです。


僕が説明したさいたま市南区の公園問題については、多くの会員の方にとっては初耳だったと思いますが、たくさんのアドバイスを頂きました。
実際に在住している市町村と交渉したことがある方からは、具体的な方法をお聞きすることができました。
アドバイスの中に、署名を集めることもお聞きしましたが、署名については、さいたま市浦和区(南区と同様に公園が少ない場所)での市の対応の前例があります。
調(つきのみや)神社の裏の「青年の家跡地」を公園にしてほしいという6000名以上の署名が財政難を理由に却下されたようです。
下のHPの下の方に経緯があります。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~atl-ring/seinen-no-ie/seinen-no-ie-top.html

どうも市の職員はよく財政難と口にするようですが、先日完成した南区役所の建設には160億円ほど出したそうです。
武蔵浦和駅西口にあった旧区役所から、武蔵浦和駅東口に数百メートル引っ越しただけで、市内24番目の図書館(さいたま市より人口が倍いる大阪市と並んで市町村のトップ)ができたりしましたので、他の自治体と同程度の公園を作るお金がないほど財政難とは思えないのですが…。

最後になりますが、かつてオンブズマンの世話人をされていた方から、「オンブズマンは、一人一人が主体的に活動することが大切です」と教えていただきました。
こちらの会の方々のアドバイスや励ましを受けながら、さいたま市南区も子どもたちが当たり前に遊べる地域にしていけるように地道に活動を続けていきます。

2013年2月4日月曜日

さいたま市職員の不正と百条委員会設置を新聞記事で追う(2012年10月、11月の記事から)

ちくま新書「公務員革命」(太田肇)の20頁に「たしかに、感覚的に言うなら国家・地方を問わず九割以上の公務員はとてもまじめで仕事熱心だ。彼らにアンケートをとっても、住民のため、国民のために役立ちたいという人がたいへん多い。」と書かれています。
日本の一般的な感覚では、地方公務員は法律に従って市民のために尽くそうとするものと考えられているようです。

しかし、僕がさいたま市の区役所や市役所に足を運んで善処をお願いして回った感じでは、「住民のため、国民のために役立ちたいという人がたいへん多い。」という記述には極めて違和感を覚えています

さて、「南区の公園が少ないにしても、市の職員の能力とか意欲よりも、もともとの地理条件など、別の事情があるのではないか」とか、「藤原が市の失政を針小棒大にあげつらっているだけではないか」という感じ方をされる人がいらっしゃるのも当然だと思います。
折しも、昨年後半から新聞でさいたま市職員の不正問題が取り上げられるようになりましたので、僕の主張を判断する一つの材料としていただければと思います。

記事から、
①南部都市・公園管理事務所による公文書偽造疑惑(1年で318件)
②百条委員会設置
③工事費用疑惑
④コンプライアンスについての職員研修実施へ
の4点を取り上げます(青字は各紙の埼玉版から引用したものです)。

①2012年10月20日毎日新聞『公文書偽造で百条委 さいたま市議会 初の設置へ』 「(略)昨年度の都市局など5部局318件の不適正事務処理に関する書類を検査(略)」とあります。

公文書偽造は刑法155条の犯罪で、1項に「1年以上10年以下の懲役に処する。」とあります(傷害罪、窃盗罪、詐欺罪も「10年以下」の刑法犯です)。
318件×1人~1件×318人のどのあたりなんでしょうか。1年で318件ですから、10周年を祝っていたさいたま市、これだけで済むのかという疑問もあります。

同月25日読売新聞には『県虚偽記載 十数人処分へ 知事 「安易な意識 残念」』「(略)知事が全庁調査を命じたという。約1万1000の契約を調べたところ、13件の不正が見つかった。(略)」

さいたま市だけでなく、埼玉県にも公文書偽造問題があります。

②2012年10月20日読売新聞『さいたま市議会が百条委 不正処理問題で、全会派同意』「(略)百条委では、関係者に出頭や証言などを求めることができる。正当な理由なく証言拒否などをした場合は罰則もある。調査権限は不正があった教育委員会などの事務調査を進めている「事務処理等適正化調査特別委員会」に委任する方向で合意した(略)」

国会の国政調査権による証人喚問のようなものでしょうか。成果を期待したいところですが。

2012年11月19日朝日新聞『さいたま市公文書偽造問題 百条委へ出頭直前 次長が死亡 自殺か』「(略)10日の百条委には、次長の他に、南部都市・公園管理事務所の昨年度の所長、次長、管理課公園管理係長の3人が証人喚問に呼ばれている。請負業者との癒着や談合、虚偽公文書作成および同行使違反にあたる行為の有無などについて、尋問を受ける予定だった。」

ご冥福をお祈りします。

③2012年11月21日朝日新聞『選手ベンチ、99万7500円ずつの分割契約 さいたま市議会 百条委が実地調査』「(略)駒場運動公園の選手用ベンチは、座席や台車、外枠など六つに分けて発注され、すべて99万7500円で契約されていた。委員からは「これがそんな値段するの」と、疑問の声が出た。」


④2012年10月23日読売新聞『「法令順守」で職員研修 さいたま市、来年1月にも』「(略)外部有識者を講師に、コンプライアンス(法令順守)について専門的に学ぶ。年1,2回のペースで定期的に実施したい考え。(略)~倫理観の欠如が常態化。契約制度や手続きについての認識不足や、改善点を提案してこなかったことが、問題として浮かび上がっている。」

公園不足問題も、市の諸法令軽視(無知)が原因ですので、実効性のある研修になるように期待したいものですが…。



以上のように、明らかになった部分だけでも1年で3ケタに及ぶ犯罪行為があったことが推測されることから、遺憾ながら、さいたま市の法令軽視は、組織の体質的なものとなっているようにも思われます。

また、年間に公園関係の予算の数十億円のうち、一部が不正行為によって毀損されたために公園整備が遅れたとみることもできるでしょう。

いずれにしても、さいたま市の行政には、市民の厳しい監視が欠かせないと思います。